スリランカの病院へ医療支援のための視察へ訪れました

スリランカでは経済破綻をきっかけに、国内のさまざまな物資が不足しています。2022年10月現在、医薬品は月間1億円分程度が不足し続けている状況です。奥内科・循環器科では、そんなスリランカへクラウドファンディングを通じて緊急度の高い医薬品に絞り、医療物資支援を行うプロジェクトを応援しています。10月中旬に、院長の奥が現地へ訪れ、その支援のための視察をに訪れました。

写真は、コロンボから150km離れたエンピリピティアに住むお母さん。6歳と1歳の子どもがいます。つい1ヶ月前、釣りに行った夫が事故で帰らぬ人になり、生活の糧を失いました。そして6歳の娘さんが今回事故で複雑骨折。複数回の手術が必要になりました。痩せ細った手に痛々しい包帯と点滴。この国には遺族年金も生活保護もありません。お母さんはどうにかして小さい2人を抱えて稼いでいかないといけない。堪えた涙がホロリと落ちるのをみるのは本当に胸が痛みました。このお母さんと子どもを救うためのは単純な薬やお金だけではどうしようもないでしょう。そんなことを優越感と共に実施して喜ぶのが支援ではないと思います。それでもなんとか薬をかき集めて、国の最後の砦として守り続けるこの病院の「ボトルネックドラッグ」を支援することは非常に大切なことなんだなと感じています。

プレゼントした相撲のおもちゃで遊んでくれますように。